巷で最強と言われるHDD HGST0S03565をディスコンMacBook Pro 17に換装してみる
最近、モバイル兼用メインとして使っているMacBook Pro 17(以降MBP17) mid2010のHDDもそろそろ10,000時間を越えようとしている。何故か今まで不具合なく使えてきたのですが、オリジナルの500GBの為空き容量不足の問題があって大容量HDDが必然となったわけです。
そこでいろいろと調べて一番良いと考えたのがHGSTの0S03565というHDDです。この0S03565という型式はあまり聞き覚えのない型かと思いますが、わかりやすく言うとTK1000シリーズの型番HTS721010A9E630のリテール版という物です。パッケージ入りでメーカーの3年保証が付いている、いわゆるバルクとは違いきちんとした製品という解釈でいいと思います。
このHDDは2013年春に発売開始され、9.5mm厚2.5インチHDDで回転数7200rpmというスペックでは国産初モデルというものです。大容量1TBで、しかもキャッシュが驚きの32MBもあるという事ですから、そりゃもう使ってみたくて仕方ありませんでした。
そんなに高速に拘るのであればSSDのほうがいいんじゃない?という声も聞こえてきそうですが、1TBという容量が必要だったので、これをSSDにしたらまだまだ高値ですから買えません・・・。それに、今でこそ旧スペックとはなってしまったMBP17mid2010でも、デュアルCorei5は積んでいますから私の作業では必要充分なスペックで速度的にもオリジナル5400rpmHDDでも不満は無いくらいです。
最近、同じHDDでもキャッシュ部のみSSDのハイブリット型というのもちらほら見かけますので、正直どちらにしようか迷ってもみたのですが、コストパフォーマンスや沢山のレビューを見て検討した結果、0S03565が一番あってると判断しました。
ただ唯一残念なのは、この0S03565はSATAⅢで転送速度6.0gb/sとかなり高速なのですが、MBP17mid2010ではロジックボード側でSATAⅡまでしか対応していないので3.0gb/sまでという事になります。まぁ、下位互換なので問題なく動作はするのですが気持ちもったいない気もしないではないですね。
換装作業
MBPのHDD換装は旧アルミMBPなんかと比較すると、ボトムの蓋を外すだけでHDDにアクセス出来ますので簡単です。いまさら説明する必要はないかと思いますが、分解方法を見たい方はiFixitを御覧ください。
MacBook Pro17 Unibody HDD交換手順の図解
http://p.tl/5W_Z
元HDDのシステムを完全な状態にしておいたので、今回はCarbon Copy Cloner (CCC)を使ってクローニングだけで済ませました。Mac標準のディスクユーティリティでコピーを作るよりもCCCのほうが高速です。ちなみに、400GB弱のクローニングに要した時間は35分です。
Carbon Copy Cloner (CCC)を使ってMacのHDD/SSDを交換する方法ソフトアンテナ
USB3.0対応外付け2.5HDDケースは例によって「林檎派」です。

裏側パネルを外しサクッと交換(ユニボディMBPは楽でいいですね)

換装後、使ってみての率直な感想
結果から言うと、ハッキリ言ってそこそこ快適です。但し、SSDのように劇的に起動が速くなったという感じではありませんので、7200rpm、32Mキャッシュってこんなもんなのかな?という感じです。
私が感じた事を書き出してみますと、
・ 起動速度はこれと言って速くなった感はありませんが、そもそも速かった。
・ Adobe Photoshop等の重いアプリの起動は確かに速くなっている。
・ ブラウジング中のページ推移は明らかに速くなった。
・ 発熱は5400rpm当時とほぼ変わらず、特に熱くなった感はない。
・ 動作音は5400rpmと変わらない。
といった感じで、心配していた発熱、振動、動作音は全く問題ありません。
体感差というものでは、強烈な実感は無かったもののスコアを見る限りではかなり向上しているのがわかります。


画像を見てもらえればわかる通り、読み込み、書き込み共に格段にUPしているのがわかると思います。以前も2.5インチ7200rpmは何度か使ってきましたが、ここまで速いHDDは初めてです。おそらく、キャッシュ32Mの恩恵も受けていると思われますが、やはり巷でささやかれている通り、現在の2.5インチSATAでは最強のHDDと言えるかもしれません。システムボード側でSATAⅢが対応している新しいPCでしたら、もっと体感差を期待できるのではないかと思います。
実は安物リファビッシュHDDで失敗していた・・・
実は今回のHGST 0S03565を購入する前に、リファビッシュHDDたるものを購入していました。
リファビッシュとは?

私が購入したのは、MARSHAL 2.5HDD MAL2640SA-T72というリファビッシュHDDで、スペック的に言うと640GB S-ATAⅢ 7200rpm 8Mキャッシュといういわゆる高速タイプです。
特にスペック上では魅力があるという事ではないのですが、価格的に¥5,000程度でしたので、正常に動作するのでしたらコストパフォーマンスが高いと考えたわけです。

今までバルク品という物は幾度か購入した事があったのですが、リファビッシュ(いわゆる再生品)という物の購入経験はありませんでしたので、ある意味怖いもの見たさ感はありました。
梱包と発送方法が雑すぎる・・・・
このMARSHAL 2.5HDD MAL2640SA-T72は某大手通販で購入したものですが、マーケットプレイス出店だったせいか、梱包はプチプチ封筒にHDDをそのまま入れただけ(一応袋には入っていますが・・・)しかも、メール便での発送という、あまりにもぞんざい過ぎる発送方法でした。
(購入経路はあえて伏せさせて頂きますが、画像と説明でわかる方にはわかると思います)

まぁ、問題なく使えれば特に不満は出ない筈だったのですが・・・・・
例のごとく、元HDDからクローニング→換装をしOSは問題なく起動しましたが、レインボー出まくりです。
そう、プチフリのしまくりなのです。クローニングに問題があったのかと思い、今度はOS X10.6をクリーンインストールしてみました。しかし、やはりプチフリのしまくりです。
OSとHDDの相性の問題なのか、HDD個体の問題なのかを切り分ける為、フォーマットをNTFSでし直し、今度はWindows PCでも試してみました、が、インストール中にエラーが出てしまい何度やってもOSを導入する事が出来ませんでした。挙句の果てに外付けで接続し大きなファイルの転送もテストしてみたら、なんと、エラーで転送すら出来ません。
結果として、HDD個体の故障が確定です。
簡素な梱包による輸送中の破損なのか、元々リファビッシュとして製品化する時のチェックが甘いのかは不明ですが、私は後者の方ではないかと考えます。いづれにせよ即効で販売店に状態を説明し、返品したのは言うまでもありません。
今後、私の中でリファビッシュ品を購入するという概念が完全消滅した日でもありました。
総評
今回のHDDに限った事ではありませんが、やはり安い物には安いなりの理由があるという事はあたりまえかもしれません。数千円程度の物でしたら我慢も出来るかもしれませんが、精密機器であるHDDの場合、今後数年は付き合っていかなければなりませんし、大切なデータ消失なんて事は最低でも避けなければなりません。
そういう意味でも、メーカー保証のあるパッケージ品を購入するのが結果的には一番経済的でかつ、良い買い物になると感じました。
最終的に購入したHGSTの0S03565リテール品はメーカーの3年保証も付いていますし、動作的にも申し分ない性能と感じましたので、巷では最強HDDと言われているのもうなずけますし、私個人的に点数を付けるとすれば大げさではなく100点満点かもしれません。

![]() | Geekbench 3 (Version 3.1.4) ![]() | |
カテゴリ: | ユーティリティ | |
価格: | ¥1,000 | |
デベロッパ名: | Primate Labs Inc. | |
リリース日: | 2013/08/23 | |
対応デバイス: | 無し | |
現Ver.の平均評価: | (無し / 0件の評価) | |
通算の平均評価: | (無し / 0件の評価) | |
Game Center: | 非対応 |